まともにGSをするのは初めてだったのでS10スペシャルレートのように全国ダブルの癖が抜けないパーティになってしまいました。性能自体が低い代わりにパーティ全体で纏まりのある形になっていると思います。
やりたいことは展開勝負や伝説枠の相性差を回避し、かなり広い範囲の組み合わせに対して立ち回り勝負に持ち込むことです。そのため構築全体としては、グロウパンチがなく環境的に動きにくいものの行動の自由度は大きかった、去年のWCSルールのchalkfに近い方向になります。
青色：改善余地がありそうなところ
カイオーガ：しんぴのしずく
ひかえめ H100 B4 C28 D124 S252
→ H188 B4 C28 D36 S252 （こっちの方が良さそう）
188-x-111-191-176-142
→ 199-x-111-191-165-142
まもる/かみなり/しおふき/ねっとう
HD：222カイオーガのフィールドかみなり耐え
183ゼルネアスの+2オーラムーンフォース<147カプ・コケコのフィールドかみなり<156いのちのたまルンパッパのくさむすび<222カイオーガのフィールドかみなり
3万後半付近の主要特殊火力指数
34770 183オーラムーンフォース
36360 202あめねっとう
36382 147フィールドかみなり
36504 156いのちのたまくさむすび（120）
36630 222不一致フィールドかみなり
36855 182フィールドサイコキネシス
38910 201オーラムーンフォース
39847 161フィールドかみなり
39960 222あめねっとう
まもれるカイオーガです。理由はミラーが苦手だったり、先を見るのが苦手で技を拘ると勝てなかったといった消去法になります。スカーフカイオーガを使えない人ということが前提になってしまっているので、今のところ上手く使える人はスカーフを使った方がいいという考えになっています。この型を優先的に使う理由はあまりないのかもしれません。
技を撃ち分けられるとできる動きとしては、隣をまもらせながらかみなりでスカーフカイオーガをすぐに落としたり、まもりながらガオガエンを出すことでしおふきを通すターンを作れるとかになります。
スカーフは先に盤面を取れると強くて、まもるは匹数不利に持ち込まれた後同数まで粘るのに役立つ感じです。僕は粘りながら勝ち筋を探す立ち回りをよくするのでこちらが向いていました。
イベルタル：くろいメガネ
ようき AS252 D4
201-183-115-x-119-166
まもる/おいかぜ/ふいうち/はたきおとす
オーガミラーの相方による竦み
オーガ入りで2体の伝説がミラーしたときイベルタルだけが落ち着いた対戦になること、苦手なゼルネアスはほぼほぼ型やパーティ単位の立ち回りが固まっていることから採用しています。
オーガゼルネの2体からはほぼ確実に地雷行動をされず、さらにゼルネはサイクル戦をしにくいので一般枠での対面処理が十分にできるという考えです。ゼルネ入りだけケアできれば、型が不明なソルガレオルナアーラネクロズマや見たことのない一般枠に対する性能が分かりやすくて使いやすいと思います。
パーティ全体のアイテム位置
技構成と持ち物はまだ考察余地がある気もしますが、僕は「固有のアイテムを持てるポケモンにはそれを持たせることでパーティ全体の数値が上がる」と考えているのでくろいメガネを持たせています。
カイオーガにも言えることなのですが、普通のポケモンに持たせると弱いはずのプレートを持っても強いカイオーガやイベルタルにこだわりアイテムやとつげきチョッキを持たせると他のポケモンのアイテムが不自由になってしまいます。その結果アイテムなしで行動回数を稼げるポケモンからの選択になって一般枠が尖った性能になってしまうのかなと思いました。
サンシリーズをメガストーン・Zクリスタルのないルールとして考えたとき、パーティ全体のアイテムを広げる考察が必要だと一番最初に感じています。結局伝説2匹のアイテムが1.2倍強化アイテムなのは、理由を持って考えを変えることが出来なかったからかもしれません。
ガオガエン：とつげきチョッキ
いじっぱり H244 A116 B4 D140 S4
201-165-111-x-128-81
ねこだまし/とんぼがえり/フレアドライブ/はたきおとす
HD：183ゼルネアスのダブルダメージオーラマジカルシャイン2耐え
A：11n フレアドライブで221-103-132モロバレルを高乱数
とつげきチョッキ
自然と攻撃技4つになるポケモンなのでとつげきチョッキにしています。きのみは配分をかなり耐久に寄せる必要があるイメージがあるので持たせていませんが、僕はサンシリーズのガオガエンはAに振るポケモンだと思っているのでこのままの配分できのみを持たせるのも気になっています。個人的にはHDきのみよりHAきのみです。
ほえる
ほえるはその後の盤面が分かりにくい+（スカーフではない）オーガイベルはほえたところでゼルネが重くむしろ積むターンに削ってしまいたいという理由で入ってきません。全国ダブルのランドロスと同じで固有の型を変に探すよりも、強いものは強いものとしてあまりカスタマイズしない方がいいと感じています。
カプ・コケコ：こだわりスカーフ
おくびょう CS252 D4
145-x-105-147-96-200
かみなり/まもる/ボルトチェンジ/マジカルシャイン
S：おいかぜしている準速カイオーガを抜ける最速
このポケモンのかみなりはカイオーガの雨ねっとうとほぼ同じ火力と言うと少しだけ強く感じてきます。スカーフカイオーガの多いルールなので、こちらもスカーフを持つことで行動回数を増やしていくことができます。
相手はカイオーガを居座らせることができず、かみなりのタイプと追加効果から伝説枠に引くことも難しいので受ける為のポケモンを場に誘導でき、ガオガエンやイベルタルを出す余裕を自然と作れます。（僕は相手の行動を読んだ無視はしないから引くの分かっててもかみなりを撃つけど5回に1回くらい即死するの違うと思うよ…？）
ガオガエンとイベルタルの2匹は一般枠に対する性能がかなり高いのでここを起点に対面をずらしていき、カイオーガやカプ・コケコが安全に動ける盤面を作っていく繰り返しをするのが理想です。
まもる
違和感があるのはまもるだと思いますが、ガオガエンに対して受け出してはたきおとすを被弾した際、相手視点ガオガエンがそのまま居座るとカイオーガの一貫ができてしまうのでとんぼがえりを選択する確率が非常に高くなるターンになります。このときまもりながら隣からカイオーガ出しまたはおいかぜなどをすることで相手視点次のターン確実に場にいないと思い込んでいるカプ・コケコを場に生存させるor確定で成功するはずのとんぼがえりを失敗させ、相手の予想してる盤面からずらしてこちらが縛り返せることが多いです。おいかぜの場合はスカーフを落とされても相手のカイオーガに対して不利にならない盤面を継続しやすくすることができます。
また、それとは別にスカーフ状態でまもるをすることもあります。本来倒される盤面でS操作に対する時間稼ぎと、相手の視点で持ち物が割れていない状態でカイオーガを含めた2体に掛かるアイテムのブラフです。
ここの枠はエレキネットなどとの選択で好みの問題だと思いますが、サンシリーズははたきおとすという技が強い以上まもるが弱くなることはないと考えているので入れてみました。
雨とフィールドを同時に管理するのが難しく、どちらかが切れた状態でかみなりを撃つことになってしまうことが多いところは弱いと思いました。
ゲンガー：きあいのタスキ
おくびょう CS252 D4
135-x-80-182-95-178
ちょうはつ/スキルスワップ/シャドーボール/ヘドロばくだん
ねこだましを被弾するポケモンの場合数ターンサイクルされてからねこだましと合わせた展開がきついので、そのような動きをしてきそうなパーティに対して上から常に抑えつけるために入れてみました。
相手にガオガエンを選出させやすくすること、ちょうはつはエスパータイプに撃ちたいこと、カミツルギの上を取っていることがカプ・テテフやその他ゴーストタイプとの違いです。このルールは殴れないサポートが弱いと考えていることも一応考慮しています。
ちょうはつ
ちょうはつは110族のすばやさで展開を止めるのがかなり便利です。対面で殴る性能で伝説に勝てないので、一般枠は盤面を悪化させないまたは良くする性能も必要だと思います。ガオガエンやS操作持ちは盤面を良くするポケモンなのに対し、ちょうはつは悪化させないポケモンという位置付けです。
スキルスワップ
スキルスワップは実は様々な対面で撃つ事が出来、イージーウィンを狙うというより状況に合わせて選択する技です。
①味方のカイオーガと合わせてグラードンを1ターンで処理する（+カイオーガにのろわれボディを渡す）
②トルネロスのいたずらごころを奪って先制ちょうはつを撃てるようにし、ゼルネアスまたはトルネロスに展開させない
③相手のかんそうはだを消してカイオーガを通す
④相手のかるわざを奪ってこちらが上から殴り続ける
⑤終盤勝ち筋を探す際、相手のガオガエンのいかくを返してこちらの交代先を生存させる
主にこのような使い方があります。他にも切れた相手のサイコフィールドを復活させて死に出しガオガエンにねこだましを押させなくしたり、味方のモロバレルのさいせいりょくを貰ってタスキを復活させたりできます。怪しい技なことはよく分かっているので他の技に変えたいことは何度かありましたが、その場その場で使える状況が見つかってくれる技なので最後まで持たせていました。気持ち的には便利で抜けなかったクレセリアのサイドチェンジ枠です。
モロバレル：フィラのみ
なまいき H252 B100 D156
221-x-103-105-132-31
まもる/キノコのほうし/いかりのこな/クリアスモッグ
D：11n
まもるとくさむすび
くさむすびを撃つ主な相手のカイオーガにはかみなりで縛る動きを取れるのでまもるを入れています。クリアスモッグを入れるタイミングを作る為に使うことが殆どでした。
モロバレルもガオガエン同様強い型をそのまま使うのが素直に強く、使い方も全国ダブルとほぼ同じだと思います。このパーティと合っていたのかだけは気になりますが、これ以上採用したいポケモンが見つからなかったのでそのままにしました。
全体的に
選出とかも書きたかったのですが、chalkfのように相手の軸だけでなく5,6枠目を見ながら選出を変えていたので特にありませんでした。
イベルタルやガオガエンで勘違いされてしまいそうですが、おいかぜで上から殴るパーティではありません。僕がいつも使っているような、下から相手を対面処理するパーティになっていると思います。カイオーガも基本はS操作なしで動かすように組んでいるつもりです。
相手の上から殴るとまもるやS操作に対する切り返しなどが苦手なのもあり、今でもぎりぎりな盤面を把握することがさらに難しくなってしまい、今回も結局下から殴らないと思うように動かせませんでした。
もう一つ勘違いされそう？なところでは相手のオーガゼルネですが、今いるオーガゼルネということで良いならば特に重くありません。逆に有利なマッチングもほぼないので本当に立ち回りゲームになっていると思います。
少し全体の話になりますが、オーガゼルネは一般枠の展開または対策の要素が大きく立ち回りへの依存度が低く感じたので、どうしてもバレるまでは強いというような時限付きの構築になってしまう印象があります。なるべく長い期間、どのような相手に対しても一定の性能を持ち続けるパーティが強いと僕は感じているので、立ち回りの依存度がかなり高いこのようなパーティを好きになる傾向があるのかもしれません。絶対にすばやさの種族値が同じになってしまうのがミラーですが、カイオーガとイベルタルはどちらもお互いに半減となり、ミラーのテンポの遅さがとても自分の感覚に合っていると思いました。これからも一般枠を変えながら使っていきたいと感じるくらいには好きになれた組み合わせだったと思います。
最後に
s12 1916 141勝79敗
1850以降はポケモンの対戦をしているというよりも数字に縛られた耐久戦しているだけに感じてしまったこともあり、1900くらいが引き際なのかなと感じました。
「対戦をとにかくこなせば1900には乗る気がするからパーティに対する見方が固定された以上無理してやる意味は特にないんだろうけど、それを乗っていない状態で言うのはなぁ…」という感じで結局乗るまでやってしまいました。最近はいつもパーティの強さが大体分かったときに、その後本当に潜ってレートで確認を取る必要があるのか悩んでしまいます…
レーティングバトルで環境を見て、それを踏まえてレーティングバトルをしていくのが僕はとても楽しいです。なのでもう少しだけネット対戦そのものが盛り上がってくれたら嬉しいなとたまに思います。
残念ながら僕はincやjcsに向かってという感じで遊べてはいないので、このような記事はあまり役に立つものではないのかもしれませんが、僕が知っていることでいいならば何か探している人に拾ってもらえればいいなと思い今期もそろそろ終わるので記事にしてみました。
ここまで読んで頂きありがとうございました。そろそろシングルに戻りたいので何かパーティを探してみたいと思います╭*(๑˘ᴗ˘๑)*╮
おしまい。
