投稿時間は2023年5月になっていますが、2024年1月に書いています。ブログにいろいろなパーティを書いてきたのにいちばん変わったパーティが載せられてなくて、いつか書きたかったパーティになります。
ダブルバトルのあくび
あくびヘイラッシャを使っていたときに、みがわりやちょうはつが見えたときに弱い行動をさせられてしまうのが気になっていました。それに、あくびは過去作でシングルのカバルドンやダブルのカビゴンで使っていたのですが、カバルドンのように砂とステルスロックのスリップがある訳でもなく、カビゴンのようにダイマックスを事故らせるといった一時的に行動を止めることが明確なリターンになるゲーム性でもありません。
つまり、ダブルのあくびはただ何も考えずに眠るから強いという発想で留まってはいけなくて、定数スリップを稼ぐ仕組みを考える必要があります。一般的にはキラフロルのようなポケモンになるとは思いますが、個人的にフロルラッシャはマッチングしても困らなかったので、もっと型の匿名性の高いポケモンで定数スリップを稼ぐ方向で考えていました。いろんな行動を取れるステルスロック持ち+あくびヘイラッシャでどこまであくびの裏目を消せて、後ろとシナジーを作れるかといった感じです。
話を戻して、シングルバトルではカバルドンがあくびで流しながらみがわり持ちのようなポケモンにはふきとばしで起点を回避しつつ場を整えていきます。ダブルでは別々のポケモンに持たせることで似たようなことを行える気がしていて、ステルスロックとふきとばしを覚えるディンルーにすることを決めました。
ダブルバトルのあくびふきとばし
・ステルスロックダメージの蓄積
・相手の選出把握
この辺りはふきとばしそのものの性能ですね。レギュレーションCではカイリューやパオジアンが採用されることが多いので事故要素にできると思いました。
・ちょうはつ持ちにあくび展開を阻害されない
ディンルーがカタストロフィという強力な技を覚えるが故に、ディンルーにちょうはつが飛んでくる可能性はほぼありません。ステルスロックを見せた後も残りがカタストロフィや攻撃技に見えてふきとばしには見えないので同様に押されることはありません。ヘイラッシャまもる+ディンルーふきとばしにより、シングルのカバルドンでは実現できないちょうはつ持ちに対するあくび展開を成立させることができます。
ダブルバトルのあくびクイックターン
シングルバトルにおいてある程度カバルドンに慣れている人であれば、ステロあくびが始まった段階で特定のポケモンをさっさと眠らせに行くか、スリップが溜まっているのであればHPの少ないポケモンをステロで落としてもらう動きを取ります。
前者は眠っているポケモンとカバルドンが対峙していることから、カバルドン側も展開したいポケモンを動かすために交代の1ターン掛かるので、最速起きによって展開を解決されてしまう可能性があります。あくびをしながら居座るのが見えるターンに展開したいポケモンを投げてしまうなどの択があり得ますが、ラグラージであればクイックターンによってその択を解決できることがあります。
これをダブルのあくび展開に落とし込もうと考えたときにそういったポケモンを採用しなくとも、ふきとばしを味方に放つことによってクイックターンを持たずにクイックターンを作れるように思いました。
文字だけだとよく分からないと感じるかもしれないので、実際の対戦のイメージも載せておきます。(相手は配信をしていたのですが、最速起きを狙うためにわざとディンルーラッシャを残しています)
ヘイラッシャ:たべのこし
くさテラス
てんねん
しんちょう H252 A4 B4 D228 S20
257-121-136-x-125-58
まもる/みがわり/あくび/ウェーブタックル
やりたいことは上記に書いたのと、癖のある型ではないので特にありません。てんねんがいろんなポケモンを止めてくれるので、合体ラッシャには負けなかった構築でしたね。
ディンルー:ぼうじんゴーグル
ゴーストテラス
しんちょう H228 A4 B20 D244 S12
259-131-148-x-144-67
ステルスロック/ふきとばし/カタストロフィ/ヘビーボンバー
(参考)ディンルーラッシャではなく、ステロふきとばしディンルーの単体考察時のメモ
ディンルーの問題点は終盤戦の弱さ、低hpで残されて好きなタイミングで落されるため不利になりやすい
落としてくる速いポケモンに強い行動が必要という観点から考える じわれは高速相手の詰ませに使えないので解決になっていない相手の思い通りに終盤戦を作らせないために最も安定すると考えたのがふきとばし カタスト位置を減らすためにカタストを被弾したポケモンを前に残すことが多いのでふきとばして新しいカタスト位置を作る カタスト位置が次々生まれてくるので暇になることがなく、初手にカタストを入れた相手のhpは3割程度にまで落ちているのでカミキバならテラス無視で確実に倒せるようになる ステロがあることでカタスト回避のためにカタスト被弾済みポケモンに引いても1/4はダメージが入っているためそこは問題になりにくい
また、ふきとばしは積みと滅び耐性を取れる 積みの隣はバレルかイッカなので単体採用率も高いバレルに強いゴーグル ゴーグルを持つことで浮いている+じしんディンルー系にダメレ不利にならないのも利点として想定 ねむりごなの明確な受け位置はあって損しないはず
ハバタクカミ:ブーストエナジー
フェアリーテラス
ひかえめ H196 B92 C44 D4 S172
155-x-87-177-156-177
まもる/みがわり/ムーンフォース/シャドーボール
ふきとばしの着地位置なのでみがわりを入れています。
相手が眠るターンにふきとばしをした場合、寝ているポケモンの前でのみがわりを押すことができます。
相手にあくびを入れたターンにふきとばしをした場合、同様にみがわりを押すことでみがわりが壊れて相手が眠る状況または相手が交代してみがわりが残る状況を作れます。
テツノドクガ:きあいのタスキ
みずテラス
ひかえめ CS252 B4
まもる/ほうでん/かえんほうしゃ/テラバースト
ハバタクカミのみがわり→38(155÷4)
テツノドクガのダブルダメージほうでん→31〜37
環境にギャラドスが多かったのでこっそり処理できないか考えていて、ついでにイルカバレルもこっそり処理できないか考えていました。ハバタクカミのみがわりとくさテラスを切った後のヘイラッシャのみがわりと相性のいいこのポケモンを見つけました。
ここから先の2匹は使っていて弱くて、今みてもよく分からないので無視します。
ウインディ:オボンのみ
くさテラス
いじっぱり H204 A156 B4 D4 S140
191-165-101-x-101-133
まもる/しんそく/フレアドライブ/ワイルドボルト
ウインディンルーを使うことが多かったのでその流れで入っていたんだと思います。このときはいかく依存症でした。
最後に
結局後ろのポケモンが違いすぎたのが思うように勝率が上がらなかった反省点であり、シンプルにこだわりハチマキのしんそくカイリューとこだわりスカーフのイーユイでよかったという感覚です。
後ろが思いつかなかったのは仕方ないという感想ではあったのですが、初手に出すディンルーラッシャもスリップの取り方の面白さに騙されているだけで、こんなにまわりくどいことをしなくてももっと別のスリップの取り方があったようにも思っています。
そこで、ディンルーラッシャをやめたときにどうやって綺麗にスリップを取るのか考えて、味方ふきとばしではなく本当にクイックターンを放ってみたらどうなるのか気になってシーズン7に向かって行くことになるのでした。